〔おもとの丘奮闘記2024-①〕
昨年の12月に第1ステージ終了してさぼっておりましたら、すでに8月で出荷時期になってしまいました。これはいかんと奮闘記を再開します。
まず、おもとの丘の近況をご報告します。
農場がグレードアップしました
●スタッフが増えました
おもとの丘は、毎年一定面積ずつ苗を植えて栽培面積を増やしてきましたが、栽培管理面では、幼木あり
結果樹(実を成らせる樹)ありで、結構人手を必要とする作業が多いため、昨年まで十分な管理作業がで
きない状態でした。
しかし、今春県立農業大学校卒の2名の新人を採用して、人的増強を図りました。酷暑の中でも汗だくで
頑張っています。
( 幼木の敷きワラ作業 )
苗を植えて3年間は、実を成らせず樹を大きくする
管理に専念する。
この期間は、人間の赤ん坊の期間と同じで、手がか
かります。
●園地が増えました
園地の造成は国庫事業で行なっていますが、その進捗に合わせて苗を植えて園地を拡大しています。今春は
約1ha(ヘクタール)にかぼすの苗を植えました。もっと多く植えたいのですが、このエリアは傾斜がきつ
く、広いテラス(面)を確保できませんでした。
( 2024春 植え付け予定地 )
土が悪いので、苗を植える予定の列に溝を掘って、
表土や堆肥を混ぜた良質の土を入れています。
この後、かぼすの苗を植えました。
●機械力がアップしました
薬剤散布作業に絶大な威力を発揮するSS(エスエス:自走式防除機)の新車を導入しました。
農園開設当初にはできるだけ機械への投資を抑えようと、超古いSSを使っていました。
(※2023.6.12「仙人のようなSS」参照)
しかし、大事に使っていたこのSSもついに力尽きてしまいましたので、新しくピカピカの新車を導入しました。
キャビン(運転室)付きで、農薬散布時に合羽を着ず
に作業ができるために快適です。
補助金もいただきましたし、残金を月づきのリースにして負担を軽くしています。
現在の状況は・・・
猛暑、乾燥でかぼすが太らない
今年の夏は異常な高温かつ、小雨(干ばつ)で、人間のみならずかぼすの樹も困っています。
高温は人間では作業性の著しい低下につながり、かぼすでは呼吸量の増加による光合成養分の浪費で肥大不良に
なります。
小雨(干ばつ)では、ここ1か月近くまとまった雨が降っておらず、肥大が遅れています。県下の状況を聞いて
みても、やはり小玉が多いという情報です。
(潅水作業)
果樹の場合の水やりは、上から撒いてもなかなか
根まで届きません。ホースの先を土に突き刺して
深くに水をやります。これでも焼け石に水かもし
れませんが。
スタッフも増え、今年こそはと思って迎えた収穫期ですが、天候には勝てません。
とはいえ、可能な限りの努力をして年末まで出荷を続けたいと思っています。
しかしもういい加減雨が降ってもいいんじゃないかい。
( おもとの丘の長老 )
Comments